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2012年6月26日 (火)

伊丹潤展 手の痕跡/TOTOギャラリー間

昨年亡くなられた伊丹さんの展示会に行ってきました。
伊丹さんは在日韓国人二世の日本人建築家。画家でもあります。

Agc

伊丹さんの残した言葉です。

手の痕跡

もし建築に完璧さだけを追い求めたとしたら、
まぎれもなく、機能に研ぎすまされ、
冷たく味気ない空間になるであろう。
そして、無駄という掴みどころのない言葉の範疇には、
人間の生に何か非凡なもの、
あるいは空間の本質みたいな何かがあるようだと、
常々感じてきている。

空間の深い意味において、機能からではなく、
人間の本能のような、人がそこに存在するだけで生気が
張りつめる空気みたいなものが流れる。
そんな空間は、機能優先の空間には見ることはできないであろう。
しかるに、建築家の心眼というものに頼るしか手はない。

また、人間の思索を深める空間と造形のピュアリティーは、
その土地の伝統の文脈の自然なる抽出と、
作者の強靭な祈りをこめた造形感覚と自由な思想が
基底になくてはならないと思う。

Img_5970

2_2
ガラスや白い箱などの無機質な透明感の建物がたくさん建ちましたが、
石、土、木、竹などの物質感が強い伊丹さんの模型やドローイングを見ると、
まさに展示会のタイトルの「手の痕跡」が
空間に与える力強さを感じることができたような気がします。
いつか韓国に伊丹さんの建学ツアーに行きたいなぁ。

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